不織布の製造だけでなく、不織布の加工や他製法の不織布等との複合品の製造によって、ご要望に合わせた製品を作ります。
メルトブロー不織布の製造工程
メルトブロー法は原料樹脂から1段階で不織布にする溶融紡糸法です。
①原料樹脂を加熱、溶融 ②ノズルから押し出し熱風を吹きつけ、繊維を極細化押出機で溶融した熱可塑性樹脂を、幅方向1m当り数百から1000個以上の口金を持つダイから高温・高速の空気流で糸状に吹き出します。
③繊維状に延伸された樹脂をコンベアー上で集積
繊維同士の絡み合い及び融着が起こり、ノーバインダーの自己接着型極細繊維のウェブが形成されていきます。
④検査
異物混入の有無などを、検査機によって厳しくチェックします。
⑤巻取
任意の幅・長さで巻き取ります。
⑥測定
巻き取った不織布は、様々な測定をします。品質管理はこちら
⑦加工
お客様の要望に合わせて、カレンダー加工やスリット加工などを行います。
⑧管理・出荷
倉庫に保管し、客先へ輸送します。
メルトブロー法の歴史
メルトブロー法は1940年代に研究が開始されました。最初にメルトブロー法の原理を使用しマイクロファイバーの生産が行われたのは無機質によるものでした。
有機質のマイクロファイバーは1951年にアメリカ海軍研究所においてその研究が開始され、現在のメルトブロー法の基礎が確立。 1965年にエクソン社がポリプロピレン製のマイクロファイバーでできた不織布の研究を開始したのですが、1973年に断念しました。
その後、ポリプロピレン製不織布は現在メルトブロー不織布の製造法の主流となっているエクソン法をライセンス契約で取得した数社により商品化されました。
日本では1974年にエクソン・グループである東燃石油化学(現東燃化学合同会社)にその技術が引き継がれ企業化され東燃タピルス(現タピルス)が事業を継承しています。